絞り値を変更して玉ボケを作ろう
露出を決める要素のひとつでもある絞り(F値)ですが、デジタル一眼レフカメラの醍醐味である玉ボケを作る時の大事な要素のひとつになります。今回はそれをメインに書いていきます。
絞り値は、カメラの絞り羽を絞ることで変更します。
玉ボケの作り方
玉ボケを作るのに必要な3つの要素
①近くの被写体(主役)
②光っている背景(遠景)
③絞りの開放(最大開放より二つ絞ると安定する。)
この3つが重要です。
まずは、何も考えずに、玉ボケを作ってみましょう。
絞りを最大値近くまで開放してください。
何か背景がきらきらしているところ(葉っぱの反射やライト、木漏れ日いろいろあります。)でマニュアルフォーカスにしてピントリングを回してボカしてみます。すると光が丸い玉ボケになります。
これが玉ぼけする背景になります。
背景を見つけたら、その背景とある程度の距離があり、自分からは比較的近い被写体を見つけます。
その被写体にピントを合わせて撮影します。
すると、被写体の背景がぼけた玉ボケ写真が撮影できます。
カメラーーピントーーーーー背景みたいな感じですね。
通勤や休みの日の外出時に玉ぼけ撮影できる場所を探しておくとポートレートやスナップ写真がはかどります。

玉ボケの例です。
ちなみにこれは鳥とカメラの間にガラスがあって、そのガラスに映った後ろの照明などが玉ボケを作っています。
レンズを変えて玉ボケの撮り比べ
玉ボケの大きさは望遠ほど大きくなります。また、形は絞りばねで変わります。

標準レンズの玉ボケ

望遠OLDレンズの玉ボケ

単焦点の玉ボケ
単焦点(35mm)、標準(55㎜)、望遠(200㎜)の順で玉ボケが大きくなっています。
単焦点は羽の形が他の二つと違うため丸ではなく八角形になっています。
絞りを開放して撮るとき、撮らないとき
開放せずに撮る(絞り値を上げて撮る)時
全体にピントを合わせたいときです。
具体的にいうと、集合写真や風景写真です。全体を見せたい風景は近くにピントがあってそれ以外がぼけていては、あまりよくありません。集合写真も一列目はピントあったけど二列目以降ぼけていては集合した意味がないです。こういうときは絞って撮りましょう。実際に著者自身が絞り忘れて失敗して経験もありました。
開放して撮る時
ボケを作る時です。被写体を目立たせたいとき、ポートレートでもよく使っている写真を見かけます。
シャッタースピードを速くして撮影するときはその分、絞りを開放することがあります。
絞り優先オートモード
プロでもよく使っているのが絞り優先オートです。
絞りだけ自分で設定して、後はオートでいい感じにデジカメがしてくれます。
玉ボケを作る時にもオススメです。
マニュアルで、設定すると、場所によってシャッタースピードを変えないと暗くなったり、明るくなったりで、ちょっとわずらわしくて、撮影に集中できなくなります。
絞り優先オートにしておけば、ぼかしたいとき、玉ボケを作りたい時などは絞りを開放、全体にピントあわせたい時は絞るといって絞りについてだけ考えればいいので、動くものを撮らないときや、ある程度被写体が決まっているときは便利です。
街角スナップは大体、これで撮影しています。そのほうが不意に来たシャッターチャンスにも対応しやすくていいなと思っています。
最後に
今回は絞りについて、書きました。
絞り優先オートは使い勝手がよく、私は、オートしか知らなかったときにこのモードを知ってカメラにはまりました。
最初は、玉ぼけの作り方を知ってはまっていましたが、だんだん、どんなぼけ方をさせるかとか、ぼけさせない撮り方はどういうのがいいのかといった表現を幅を広げる勉強をするきっかけにもなります。
あなたも、脱オートの最初の一歩として絞りを使った撮影に挑戦してみてください。