フレーミング
構図についてはいままでの記事で書いてきました。
フレーミングと構図の違いについて書いていきます。
まず、フレーミングとは、写真に何を映し出すのかというのを選ぶ作業になります。ファインダーで除いて見える範囲に入れるもの=写真に写るものです。
何でもかんでも入れてしまうと主題のわからない写真になり、伝わるものも伝わらなくなります。そこで、いらないものを引き算する作業です。
写真でもデザインでも何でも、上手な人は引き算うまい事が多いと感じます。
構図は、フレーミングしたものをどう置くかという作業になります。簡単に言うと「フレーミング=選択→構図=配置」という関係性です。
画角
レンズの記事のときに少し書きましたが、レンズの見える範囲を画角といいます。
レンズによって画角は変わり、焦点距離が小さいほど広角(画角が広い)です。
スマホのレンズは広角寄りのレンズが多いです。
写真を撮るときに自分の撮りたい被写体が収まる画角を選ぶ必要があります。
風景・絶景(超広角・広角)、ポートレート(望遠などでぼかす)といった目安もありますが、風景の一部を望遠で切り取った写真や広角を使って横一列にした人物写真もありますので、あまりこだわる必要はないと思います。
カメラの画角はレンズとセンサーサイズによって決まります。レンズの記事で触れているので参照してみてください。
被写界深度
被写界深度とは簡単に言えばピントの合う深さです。ざっくり言うとボケない範囲です。
デジカメのピンとは、ピントを合わせた点を含む面でピントが取れます。
ピントあったところからどのくらい奥(手前)まではっきり見えるかということです。
ピントを合わせたのが5m先の被写体だったとします。
ピントを合わせた被写体の1m手前と2m後ろの被写体ははっきり見えました。其れよりも手前と後ろはボケていました。この時手前の1m+後ろ2m=3m被写界深度です。
被写界深度の計算サイトがあります。よければ、ここで、自分のもっているレンズの値で実際に計算してみてください。
35mmの焦点距離で絞り値2.0被写体まで10メートル
前方被写界深度3,287mm≒3.3m
後方被写界深度9,600mm=9.6m
被写界深度=手前3.3m+奥9.6m=12.9m(12900mm)となります。
被写界深度に入っていないところにある被写体がボケることになります。前ボケと後ろボケの仕組みです。玉ボケを作る場合は上の計算で行くと被写体より10mくらい後方に光るものを置く必要があります。
被写界深度は絞りを換えることで調節できます。絞るほど大きくなります。
先ほどの計算サイトで絞り7くらいにすると後方は無限になりました。
風景のように全体にピントを合わせるときは後方は無限になるくらいまで絞るといいとおもいます。
被写界深度をざっくりに表した画像です。
赤で囲んだ場所が前ボケ、黄色で囲んだ場所が後ろボケ
青の範囲(距離というか前後の深さ)が被写界深度に当たります。