ホワイトバランスとは、何が白と定義する事
ホワイトバランス(WhiteBalance:WB)という項目がデジカメの設定項目に存在します。
フィルムカメラの時代はまだLEDが少なかったため、太陽光用ホワイトバランスのフィルムと電球用のホワイトバランスのフィルム二つしかなかったため、実質2種類でした。
デジカメでは、その二つに加えて日陰や曇天、蛍光灯といったホワイトバランスが設定項目にあります。ホワイトバランスはスマホでも設定可能で夕日撮影に用いることもあります。
ここでは、ホワイトバランスについての設定方法や写真ごとに使えるホワイトバランスについて書いていきます。
ホワイトバランスとは白を白とする設定
ホワイトバランスの何を白とするかというのは、言い換えれば、白をきちんと白と認識しているかということになります。
写真をとっていてよくあるのが、目で見て白い壁が青くなっているといった状態です。自分の目で見ている分には白い状態。でもカメラで撮って確認すると青い。
これが、ホワイトバランスの設定がうまくできていない状態です。光というのは、人間にはわかりませんが色がついています。
太陽光を白と考えると、白熱電球は赤っぽく、蛍光灯は少し青く見えます。
K(ケルビン)という単位で数値化されていることもあります。
ケルビンが大きいほど赤く、小さいほど青っぽくなります。(下の写真が例)







ホワイトバランスの調整される仕組みですが、光は赤、青、緑(RGB)の3色で構成されます。3色が同じなら光は白となります。
例として、赤く見える電球の光の下で撮影すると、白いものは赤く写ります。
そのため、赤が強い光になりますので、青と緑を足すことで、3色が同じ値になり赤くなっていた白い部分は白くなるという仕組みです。
白以外の部分も青と緑補正され赤みがかってものが正しい色に近づきます。
ホワイトバランスの設定方法
一眼レフやコンデジなどは、メニューから設定できます。
著者が持っているニコンの一眼レフの場合。
オートだと設定できないため、マニュアルや絞り優先オート等のモードに変更します。
インフィメーションボタンを押し、設定画面を開き、ボタンでWBと書いてある項目まで移動します。
任意のホワイトバランスを選び決定を押す。
以上の手順になります。
カメラによって設定の仕方は若干違うと思います。お持ちのカメラの説明書などに記載があります。
スマホの場合、カメラを起動し、歯車の形の設定ボタン(機種によってボタンのアイコンは違うと思います)がどこかにあります。そこから設定の画面を探せば、ホワイトバランスという項目があります。
AWB(オートホワイトバランス)というモードもありますが、青みが買ったりすることもあります。あまり過信しないほうがいいです。
またプリセットホワイトバランスというものがあり、撮影した色を白とみなすこともできます。
撮影前に白い紙を移しておき、それをホワイトバランスとして設定すれば、実際に白く見えているものを白にできます。
写真にあわせてホワイトバランスを選ぶ
ホワイトバランスは、写真の白がちゃんと白く写るように設定するものです。
ただ、写真の表現のためにホワイトバランスをいじることがあります。
よく見る例では、日陰や曇天のホワイトバランスで、夕日を撮るということです。
WBの日陰や曇天は赤みをプラスします。そのため明るい夕日がさらに明るく見えるというわけです。
ほかにも海を青くするために蛍光灯で撮影することもあります。
ストックフォトの場合、ホワイトバランスがあっていないと承認されため、ホワイトバランスは撮影時にそのときの光にあわせます。
rawで撮影すると、adobe ligthroomなどで現像するときにホワイトバランスは自由に変更することが可能です。そのため、あまりWBの設定は気にしなくでもいいです。ただ、そういった環境がない方は、撮影時にWBを意識して撮影をするようしてみてください。
ひとつの写真にホワイトバランスが混在する場合
ひとつの写真でも日陰と日なた存在する場合はホワイトバランスが二種類存在することになります。

日向(WB:昼光)

WB:日陰
上の比較を見てもわかるとおり、同じ写真でもWBが違うとこれだけ違います。
WBを昼光(太陽光)にすると白い床は白くなりますが、影が青みがかります。
WBを日陰にすると、白い床が赤みがかり、影はグレーとなります。
この場合はどちらにしたいかは、目的や好みでいいと思います。影の部分だけ選択して修正を行ったりしてもいいかもしれません。
まとめ
今回はホワイトバランス(WB)についてでした。
白を白とするための設定。それを応用してキレイに写真を撮る手段を紹介しました。
うまく使ってよい写真が、撮れるようがんばってみてください。