RGBとCMYKという二つの色に関する違い
前回カメラのホワイトバランスの説明をした際にRGBを調整しているという話をしました。
今回は、そのRGBと同じく色に関する重要な要素CMYKについて説明します。
RGBとCMYK
RGBは光の3原色といわれるものになります。
CMYKはCMYが色の3原色といわれるものです。Kは黒です。
RGB
光の3原色でこの色の配分しだいであらゆる色が表現できます。
加法混色といわれ、黒の何もない状態RGBすべてが0の状態にRGBの光を足すことで色を表現します。(光を足すから加法混色)RGBすべてが最大値(255)の状態が白になります。RとGが同じ値だとイエローになります。同様にG+Bはシアンで、R+Bはマゼンタになります。
この、シアン:C、マゼンタ:M、イエロー:YがCMYとなります。
デジタルデータは、画面出力に光を利用していますので、基本的にRGBで色を管理します。
デジカメの色設定もRGBです。
CMYK
次にCMYKについてです。上の図CMYKの図になります。
こちらは、色材の三原色といわれるものです。色材とは簡単に言えばインクのことです。
何もない白い紙の上にCMYのインクを足すことで色を表現します。3色すべて混ぜると理論上は黒になりますが、実際の印刷ではCMYも黒にならないことと、黒だけは黒インクを使って印刷します。CMY+Kという意味でCMYKといわれます。
CMYKのインクが乗ることで光が吸収されて減ることから減法混色と呼ばれています。
C+Yでレッドになり、ほかの組み合わせも、グリーンとブルーになります。
RGB、CMYKデータの扱い
RGB印刷の注意点
RGBはデジタルデータ用の色です。
家庭用のプリンタはRGBで印刷する前提で作られているため、RGBで印刷して色の部分で問題になることは少ないです。
ただ、光沢などの色はPCの画面で見ると光っているけど印刷するとくすんで光っていないという点は注意が必要です。
年賀状の印刷であることですが、RGBだと金色はGとBという光をプラスしているため明るくなります。(加法混色)
印刷のときはYというインクを足しているため暗くなります。(減法混色)
その色の違いに注意が必要です。
CMYKデータの注意点
CMYKは色材といわれるように印刷用です。ただ、これは印刷会社の印刷機で印刷する場合を指します。
注意点は、ずれるという点です。
オフセット印刷のやり方は
シアンのインクの部分を印刷→その上からマゼンタのインクを印刷→その上からイエローのインクを印刷→黒のインクの部分を印刷
と4回に分けて印刷します。黒の部分以外の3色は混ぜることで色を作り出すので、赤の部分はマゼンタとイエローのインクが乗ります。
ぴったりと真上に重なればいいですが、0.00何ミリくらいなら誤差が出ます。
ズレた分はマゼンタかイエローのインクが見えてしまうじょうたいになります。
3色重ねて黒を作るとずれるリスクが大きくなるため黒はKのインク一色で表現します。
このような状況を防ぐためにオーバープリントなどの対策を講じます。
後ろに背景色がある場合は背景色と重ねたりする処理です。
まとめ
今回は二つの三原色、光の三原色と色材の三原色について書きました。
RGBとCMYKを組みせてあらゆる色をつくっていると言うことは、レタッチやデザインでも必要なことになります。
印刷にもかかわってくることですので、覚えて活用してみてください。