レタッチを直す時の基準にヒストグラム
ヒストグラムがひとつの基準になります。
ヒストグラムとは

ヒストグラムの例
写真の明るさとその分布(量)を表すグラフです。
横軸は明るさ、縦軸は量です。横軸は右に行くほど明るくなります。
縦軸は上に行くほど量が多くなります。
山が高い部分の明るさが写真の中におおく存在していることになります。
暗い写真のヒストグラム
このヒストグラフは、左(明るさの少ない方)へ寄っているため、露出アンダーの写真になります。ヒストグラムの左側の三角みたいなのに色がついている場合は黒つぶれしている部分があります。
明るい写真のヒストグラム
これが明るい写真のヒストグラムになります。右側(明るいほう)にグラフが寄っているのがわかります。また、右端の三角形に色が着いているので、一部が白飛びしています。
ヒストグラムを参考にレタッチする
この方法が正しいわけではないです。アンダーな写真にすることもあります。
ここでは、黒つぶれも白とびもしていなくて、明るさが暗いところから明るいところまで広がっているように修正する方法です。
これがスタートの写真とそのヒストグラムです。
少し左に寄ったアンダー気味の写真です。
黒つぶれしていたので、少し黒レベルを右に動かして、黒つぶれしていない状態からスタートです。
①白レベルを20程度+します。(明るくする)
②シャドウをマイナスして黒つぶれする手前まで動かします。
③ハイライトを20程度プラスします。
④露光量を動かしある程度明るくします。(白とびしない程度に)
⑤シャドウ・ハイライト・白レベル、黒レベルを動かして調整します。(ヒストグラムを見ながら白とび、黒つぶれしない程度に)
こんな感じになります。好みに応じてコントラストや霞の除去をいじってください。
雲(白より)がおおいので右側に大きな山があるヒストグラムになりますが、写真によって形は異なります。
レタッチ後のヒストグラムです。
白とび、黒つぶれせず、ある程度横に伸びたヒストグラムになっています。
ヒストグラムを見つつ、暗すぎず、明るすぎずな適正な状況に直したヒストグラムです。
レタッチ前の暗めの写真よりはだいぶ明るくなったと思います。
ヒストグラムはひとつの目安、自分がいいと思う写真の傾向を探れる
ヒストグラムの見方と一応適正な露出への修正方法の紹介でした。
レタッチで修正するのも使えるヒストグラムですが、自分がいいなと思う写真やインスタグラムでいいねがたくさんついた写真のヒストグラムを比べることで、どういう写真がすきなのか、うけるのかを知ることができます。
ぜひ、自分の写真などの研究につかって、よりよい写真ライフを送る参考にしてみてください。