レタッチの項目を動かしてみる記事を以前書きました。
今回は、ヒストグラムを見ながら修正する際にどう動かせばいいのかを書いていきます。
lightroom classicとrawファイルを用いて加工を行っています。
レベルで修正(白レベルと黒レベル)
暗めの写真を白レベルで修正する
暗めのケイソウの写真があります。右上のヒストグラムを見ると右に少しスペースがあり、暗めになっています。
露光量だけで修正
露光量をあげて修正しました。これだと全体が明るくなってしまいます。紫の色味を今のままあまり明るくならないように修正する場合です。
白レベルで修正
こちらが白レベルだけをあげた物になります。露光量を上げたときと違い、ヒストグラムの形はもとの写真に近いまま白の最大値部分が右に寄り明るくなりました。
白レベルは白の最大値がヒストグラム上で右左に動きます。
写真が白飛びしている場合は、白レベルを左に動かすとある程度直すことができます。
明るめの写真を黒レベルで修正する。
次は明るめの写真です。ヒストグラムを見ると左側(暗い色)が足りていないです。
露光量だけで修正
これが露光量だけ下げたものです。ヒストグラムの左端はギリギリまで詰まりました。代わりに右側にスペースが開いてしまっています。これでは明るいほうの色が不足している状態です。
黒レベルで修正
黒レベルで修正したものです。ヒストグラムの波形はほとんど変わらずに左端まで伸びています。
黒つぶれした写真の場合黒レベルを上げる(白のほうに動かす)ことで多少改善できます。
コントラストを使った写真の修正
あまり大きく動かすと修正した写真の色合いがおかしくなるので写真を見ながら自然な色合いをキープするようにしてみてください。
コントラストを強めて修正する。
この写真のヒスグラムを見ると両端が開いています。これはコントラストが弱めの写真になります。
コントラストを強めてみる
コントラストを強めると両端が広がります。色のある幅が端に向かって広がっていきます。その分真ん中の山が減っていくので、単純に白レベルと黒レベルを両方同時に扱うのとは少し違います。
コントラストを弱めて修正してみる。
コントラストを弱めてみる
ヒストグラムの動きからコントラストを緩めると、真ん中によって行きます。山をつくるように酔っていくので、黒レベル、白レベルの合わせて使うのとは少し違います。
白レベル、黒レベルを先に修正する。
コントラストで両端を同時に動かすことで、黒つぶれや白飛びを修正できることもありますが、コントラストを変えると写真のイメージが変わるので注意が必要です。
黒レベル、白レベルは大きくは変わらないので、黒レベル、白レベルの使用を優先してください。
ただ、レベル補正のみで値が大きくなるようなら、露光量なども組み合わせてください。