構図の定番と言えば、三分割構図ですが、なんでも三分割構図で撮っていると何か物足りなくなる時が出てくるときもあります。そろそろ、基本を脱して応用へと行くべき合図なのかもしれません。
この記事では、三分割構図を外して撮ることが有効な場合について書いていきます。
三分割構図とは
カメラを撮るときの基本的な構図で、画面を三分割した場所に被写体と置く撮り方です。
ポートレイト写真や風景写真などでよく使われます

横の三分割を外す撮り方
主題を広く撮る
横の三分割構図を外すのは主題を大きく撮るときです。
空の雲をしゅだいにしたとき三分割構図で撮ると、空と遠景と近景が3分の1ずつ並んだだけの写真になってしまうことがあります。
空を主題にしているので、ここは空の割合を増やすために、三分割を崩します。
バランスよりも奧行きを重視して撮る
外で三分割で撮る場合。おそらく空の割合が重要になってきます。
奥行き感を出す場合、空を少なめにして三分割を崩します。花畑の撮影などに有効です。
花を多めにして空を少なくする。9:1くらいまで大胆に切っている写真もあったりします。
縦の三分割を外す撮り方
画角が小さく感じてしまうとき
三分割で主題を収めると画角が小さくなって周りの風景の広がりが伝わらないという場合は三分割にこだわらずに、4分割とか5分割にしてみると周りの風景も伝わり写真に迫力が出ることもあります。
こういった場合は思い切って三分割構図をはずしてみるといいと思います。
ポートレート撮影のハイライト部分
ポートレートのハイライト部分にモデルを配置して三分割で撮るというのもいいと思います。
あえて三分割構図を外してモデルとハイライト部分を写真の端に置くという撮影方法も有効です。
この時放射構図などで奥行きを出すと、写真の右端から左端へと明暗、前奥という構図になりメリハリのあるいい写真になります。
映画などの主役の写真は堂々と中央に配置するなど三分割を使わない撮影方法として有効です。
三分割から外す効果
安定感をなくす
三分割構図は、安定感がある構図です。それを外すということは安定がなくなります。
それをあえて外すことで独特のリズムや余白が生まれます。
余白があることで被写体が際立ったり、不安定さを表現したりできます。きれいに撮るなら三分割構図は有効ですが、それにこだわって自分が撮りたいものを撮ることが出来ないのもつらいかもしれません。
基本を脱して応用へと行くためにも、三分割構図から外れた撮影に挑戦してみてもいいかなと思います。